うつみろぐ

「しょうゆ・ソース・みそ」

PSU大学ヨウメイ学科体験入学講座「PSU入門」

開校理由

ここ最近、友人が過去のファンタシースター作品を調べ漁っているのを見て情報の提供の為というのが1つ、もうひとつは私の所属するNGSのチームにPSUを愛している人達が数人ほど存在しており時おり話題で盛り上がることがあります、その話題の内容に少し理解を出来るような気がするレベルで知ってもらえると人生が有意義になると……思う。ただし、これを読んでPSUを好きになって欲しいとは微塵も思っておりません。PSUは面白いけど面白くないゲームです、これは真理。

 

本文の内容の方向について

今回の内容の方針について、まずゲーム性云々についてはあまり触れず世界観を主軸にそれにまつわるネタ(真面目・お笑い両方)に触れていきます。なおネット上での本ゲームの評価が知名度の高さに繋がっている部分がありますが、その辺りの話題は殆ど触れないのでご了承願下さい。

それと「ファンタシースターポータブル」シリーズもPSUシリーズ作品ではあるが扱わないこともご了承下さい、何故かと言うとPSUおじさん達は本家PSUの話しかしないからです。

 

 

PSUの概要

正式名称は「PhantasyStarUniverse(ファンタシースターユニバース)」。セガの発売しネットゲーム史を辿る上では外せない作品ドリームキャストPSO、及びその派生作品の続編的タイトルです。発売プラットフォームはPS2とWindowsPC、クロスプラットフォーム対応。家庭用ゲーム機でのオンラインゲーム、そしてセガ作品としてのRPGとしては大ヒットし、勿論ユーザーからもPSO2の発売は強く望まれていたのでリリースされるのは当然と言えるでしょう。

しかしオンラインゲームとしての毛色を強く出していたPSOとは違い、当時発売されていたRPGのヒット作品と肩を並べようとシングルプレイにも注力し、シングルモードとネットワークモードの内容が分かれているのが特徴。具体的に言うと、ネットワークモードはPSOや現在サービス中のNGSと同じくプレイヤーの作成したキャラクターが主役であるがシングルプレイモードは主人公キャラクターが「イーサン・ウェーバー」という青年のキャラクターを操作して進めてゆきます。

なおPSUの拡張版「ファンタシースターユニバースイルミナスの野望」以降のPSOシリーズ作品はシングルモードもキャラクタークリエイトしたキャラで進めることになるので、まあつまり……察しろ。

しかし本稿で扱うのは、そのシングルプレイの内容も含まれている、アレだけど憎めない要素なのだ。アレだけどね。

 

 

PSUを代表する種族「ビースト」、PBで野獣に変身する。
世界観1:種族

概要でキャラクタークリエイトに触れたので、まずPSUの舞台となるグラール太陽系の星々に住む、プレイアブルとなる種族について簡単に解説。

まずは至って普通の人間「ヒューマン」、エルフのように耳が尖っていて若干体力に自信のない「ニューマン」、PSOがSF作品たらしめる重要なポジションであるロボット種族であり前作ではアンドロイドと呼ばれていた「キャスト」、そしてPSO以降の作品ではPSUシリーズのみにしか登場していない顔に動物的な特徴を持った種族「ビースト」の以上4種族が選択可能な種族です。

多様な種族が存在する設定としてはグラール太陽系の星々を楽して開拓しようとかそういうよこしまな理由でヒューマンをベースに改造されたのがヒューマン以外の種族、大体PSOシリーズの人外種族ってこういう成り立ちですよね。

 

 

世界観2:舞台

本作の舞台となるのはグラール太陽系にある3つの星プラス1、順に説明していきます。

 

■惑星パルム

美味しいチョコレートアイスではない。非常に高度に発達したヒューマンを中心とした惑星、詳しい設定は忘れた。NGSのシティに当たるエリアが複数存在し武器屋から服屋、惑星間トランスポートを行う為の宇宙港など3惑星中とても贔屓されている、3エリア構成されてるのはあまりにも卑怯。

 

■惑星モトゥブ

砂漠と荒野が大部分を占める、その中で唯一住民達が居住しているのがダグオラシティ。パルムと比べると何処か土臭いが実際土臭い、多分ビースト達が住民の大半を占めているせい。よくある未開拓地域の多い星には荒くれ者たちがのさばっているというテンプレを地でいくアングラな雰囲気が好きなやつには気に入られるだろう、まあそんな雰囲気がするのってガイークの酒場ぐらいだと思います。

と、あまりよろしく無さそうに書いてはいるがモトゥブが好きなプレイヤーは多い、というかPSUの好きな奴らは皆グラール太陽系の惑星を等しく愛している印象がある、私もそうです。

 

■惑星ニューデイズ

で、出た、ある意味PSUを象徴する惑星ニューデイズ。緑と水がとても豊かでロビーとなるエリア、オウトクシティは和とSFを良い塩梅に融合させ、BGMも相まってファンが絶えない場所でもある。惑星ハルコタンが束になっても絶対勝てない。冒険するフィールドも紅葉や桜が満開の山であったり、ファンタジックな湿地帯、惑星を実質統治しているグラール教団関連の寺社など他の惑星に比べてバリエーション豊かなことも人気の理由だろう、そしてオンマゴウグ。

 

ガーディアンズコロニー

主人公のイーサンやプレイヤーはグラール太陽系の治安を守る組織ガーディアンの一員となり、その組織の本部と大規模居住区が存在するのが、この宇宙に漂うコロニー「ガーディアンズコロニー」だ。そこにあるクライズシティはロビーとなるエリアが5エリアで構成された優遇っぷり、さまざまな施設を有している。プレイヤーの住まいとなるマイルームがあるのもここである。

 

わりと雑多な説明でしたけれども、合ってますかこれ?

 

 

世界観3:メーカー

PSUは他のPSO作品に比べ徹底的な世界観作りが行われました、あまりにも世界観を凝って作り過ぎたが故に開発者自らやりすぎたとコメントしたほど。

後のPSO2はそれを教訓とし、様々な世界を許容出来る世界観にしました(=コラボがしやすい、受け入れやすく破綻しにくい作り)。その方向性による世界観作りの成否は置いておきましょう、PSUの話に戻ります。

グラール太陽系には武具を作る3大メーカーが存在します。

 

■GRM社

GRM社は惑星パルムに拠点を置く超巨大企業で武具生産はあくまでも企業活動の一部です、そんなGRM製の製品の特徴は攻撃力と武器PP、命中率のバランスが取れた所謂至ってノーマルで扱いやすいというのが特徴です。

GRM紹介の途中ですが武器PPについて説明させてください。PSUPSUイルミナスの野望ではプレイヤーにPPは存在せず武器にストックされているPPを消費してPAやテクニックを放ちます、回復方法はアイテムを使ってチャージをするかチャージを行なってくれるオブジェに触れなければいけません。なお射撃武器にはPAは存在しませんが攻撃を行う度にPPが消費される仕組みになっています。

話を戻しますがノーマルを真正面からゆくGRM製武器、代表的な武器は短銃の「ハンドガン」です。

 

■テノラワークス

惑星モトゥブを本拠地に置くテノラワークスは荒くれもの達が扱うのはというイメージに相応しく、攻撃力に特化し武器PPや命中率が低いのが特徴です。無骨ながらも何処かトライバルなデザインもまた特徴でもあります、PSO2にも武器迷彩として実装されていますね。代表的な武器は短銃の「ブドゥキ・ハド」です。

 

■ヨウメイ社

惑星ニューデイズが本拠地のヨウメイ社の特徴は武器PPが他のメーカーと比べて多いこと、以上です。代表的な武器は短銃の「ピスタトル」……そう、ヨウメイこそキングオブPSUネーミングと言わんばかりのネーミングセンスを持つ、PSU界隈のネタのトップを争い続ける代表的なネタの産出元であります。

そもそも各メーカーの代表的な武器に短銃の全く同じ立ち位置のものを置きましたが、性能だけでなく命名規則において個性を出しているのもPSUの特徴……というか素晴らしい点です、特にヨウメイ製の命名ルールは某掲示板でもスレッドが立ち、どういった命名ルールが存在するのが日夜議論がされていたようです。ピスタトルは英語のピストルをもじったものであると簡単に予想が出来ますが「コヌパダリ」(長弓)、「ハルバナアタ」(長槍)、「ミミミザシ」(ダガー)など一体何の単語を命名ルールによって翻訳したのか難解極まりない武器名が多数存在します。しかしこのGRMやテノラワークス含む命名ルールというものが世界観作りに大きく貢献しており、そしてネタとして愛された結果、PSUのオンリーワンの要素として輝いていることに違いないでしょう。

その他にクバラ製という特定のメーカーにカテゴライズされない武具も存在しますが今回は割愛させてくださいック。

 

 

わかりやすいエネミーのSSがこれしかなかった……

PSUにおける敵

PSUの主たる敵はSEEDと呼ばれる人を襲ったり惑星を穢そうとするクリーチャー、まあダーカーとかドールズのポジションの奴。人にまで影響を及ぼしてSEED化させて操られたり狂ったり、なんだったらその力を逆に利用したりすることもある、メギドゥ……。

その他、各惑星の原生生物や古代文明の遺跡に侵入者を排除しようと今なお稼働し続けるスタティリアなどが存在する。サムヴァパスの話はまたいつか。

 

 

ダン・ボウルに関連するNPCの方

本稿のまとめ

多分これを読んでPSUに魅力に気付いたり、興味の湧く人は全くいないと思います。あくまで自分の中でのおさらいみたいな内容になりました、記述してみると案外細かい部分まで説明出来なかったりとあやふやな部分が多いことに気づけました、とはいえPSUトークで盛り上がっている時に細かい知識は不要なのです、ノリと思い出がモーストインポータントです。

PSUがどうして「面白いけど面白くないゲーム」なのか、そしておじさん達が熱狂的に盛り上がってしまうのか、その理由は次という機会があれば紐解いていきましょう。やっぱり世界観だけじゃ盛り上がれない、様々な要素全てが合わさった結果、PSUという素晴らしいのかよくわかんないゲームとして語れるのです。